国分寺の家

 設計 甲田建築事務所
 施工 (有)宮本建設

狭いながらも楽しく暮らす 

 国分寺の家は、家族が全員仕事を持ち、元気を生み出す生活の拠点です。同時に子供を育てるゆりかごの家です。敷地は武蔵国分寺の遺跡に近く、東山道武蔵道や縄文時代の環濠集落にも近い、スケールの大きな歴史的背景を持っています。敷地面積は100.91u30.52坪。どうしても使用可能なスペースは限られてしまいますが、収納や細部にこだわって狭いながらも楽しく暮らせる家を目指しました。

意見を聞いて作る

 空気集熱式のソーラーシステムを採用し、冬の採暖と夏のお湯取りに太陽熱を活用しています。杉の厚板(厚さ3p)を床板にすること、杉の手作りキッチンも見学に行きお話を聞いて決めました。
西側外観 

 外壁はサイディング張通気工法。バルコニーはアルミ既製品持ち出しタイプ。
  自然素材で作る

 壁はしっくい、柱を表した真壁つくりです。書架の前にベンチを置くので背板をつけています。右側はテレビ台。
   階段はカラマツ集成材、階段の下は物入。
 右手は洗面脱衣室、奥に浴室が見えます。浴槽はハーフユニット、浴室壁は桧竪羽目張。 
   洗面化粧台とトイレ

 洗面所小物入の扉裏に鏡をつけました。扉を開けると鏡が正面にあらわれます。窓の採光通風と化粧鏡を両立しました。
   
   玄関

 小窓採光、姿見鏡、手摺、収納ベンチ、コート掛け、下足入れたっぷり、広くない玄関の工夫です。
玄関収納ベンチ

 玄関小窓からの朝の光の様子です。
  入居前

 竣工時のキッチン。杉の手作り、フォレスト西川製。
  入居後

 入居後のキッチンの様子です。右手テーブル前に書架を背にして畳ベンチがあります。

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